請願不採択に反対討論しました
R2年11月27日
12月定例会が始まりました。今回は初日に委員長報告に対して反対討論をいたしました。
要旨は、請願第5号「日本政府に核兵器禁止条約の参加・調印・批准を求める意見書提出」が、9月定例会に提出されていましたが、9月定例会では継続審査となりました。その後、閉会中の11月11日に開かれた総務文教常任委員会にて不採択となり、その件が初日委員長報告されましたので、不採択とすることに反対討論をいたしました。
委員会内の討論の内容についても質疑をさせていただき伺いましたが、甲州市がH18年6月30日「核兵器廃絶平和都市宣言」をしていることからも、意見書の提出に議論の余地はないと思います。
核兵器禁止条約の発効に必要な50か国批准が達成され、これから世界が核兵器禁止する方向へ向かっていくときに、議会内の議論はあまりにがっかりするものでした。20年間、教育に携わってきた立場からも、子どもたちにつなぐ未来は平和であり続けてほしいと願います。
反対討論の様子は、CATVにて放送されていますので、見ていただきたいと思います。
初日の放送を見た方から連絡があり、反対討論は放送されませんでした。
以下、反対討論の一部です。
「戦争の惨禍を防止し、世界の恒久平和と安全を実現することは全人類共通の念願である。
しかしながら、核軍備の拡大は依然として続いており、世界平和に深刻な脅威をもたらしている。わが国は、世界唯一の核被爆国として、また、平和憲法の精神からも、再びあの広島・長崎の惨禍を絶対に繰り返させてはならない。
何を読んでいるか、わかりますか。
甲州市は、非核三原則の完全実施を願い、すべての国の核兵器の全面廃絶を求め、永遠の世界平和を希求し、核兵器廃絶の世論を喚起するため、ここに「核兵器廃絶平和都市」となることを宣言する。
これは、平成18年6月30日 甲州市議会にて合併前からそれぞれの市町村で宣言していたものを受け継ぐ形で、20名の議員が全会一致で可決とした核兵器廃絶平和都市宣言です。
また、甲州市は「平和首長会議(H20年2月)」、「日本非核宣言自治体協議会(H18年6月30日)」にも加盟しています。
どちらの会議も協議会も、平成28年4月に国内外の被爆者によって始められた「ヒバクシャ国際署名」に賛同し、協力することとしています。
この署名活動は、すみやかな核廃絶を願い,核兵器を禁止し廃絶する条約を結ぶことをすべての国に求めるものです。集まった署名は,核兵器禁止条約が議論されている国連総会に,令和2年まで毎年届けられます。署名期間は本年9月18日まででしたが12月31日まで延長されています。累計1261万2798人分の署名が提出されます。
市が宣言し加盟しているものと、議会の委員会にて議論されたことは全く反対です。
平成18年の宣言から、14年。
宣言がされた当初の看板とは異なりますが、今も、本庁舎正面の入り口には
世界の恒久平和を願い、すべての国の核兵器の全面廃絶と軍縮を求め、とわの平和を希求し、核兵器廃絶の世論を喚起するための「核兵器廃絶平和都市宣言」の看板があります。
核兵器廃絶平和都市宣言は何だったのですか。
甲州市として進めていることをよく理解しているのであれば、この意見書を議会が不採択とすることは、誰が聞いてもおかしい!と思います。
9月定例会にて継続審査となり、その後、議論が進まない間に、周知のとおり情勢は刻一刻と変わり、条約の発効に必要な50か国批准が達成されました。
最後に
国へ、市民の声と甲州市が歩んできた歴史を、甲州市議会から意見書を届けることは至極当然のことであり、これまでの経緯からもこの意見書の提出には議論の余地はありません。
よって、一市民として、一議員として、本請願を不採択すべきものとすることに当たり前に反対です。