政治倫理審査会について思うこと
4月15日の議員全員協議会にて、政治倫理審査会が設置について議長から報告がありました。政治倫理審査会は、3名の議員から審査請求が提出されることにより設置されます。
令和5年にも政治倫理審査会が設置され、審査が行われました。その際のことですが、個人情報保護の観点から非公開として開催された部分もありました。
しかし、非公開であるにも関わらず、審査会での情報が漏れていたことがありました。それも詳細な部分まで。即刻、時の議長にことの次第をお伝えしたものの、情報漏洩した人は分からず仕舞いでした。議員には、秘密保持の義務があることは、議員たるものであれば誰でも当たり前に承知しているはずです。甲州市議会の会議規則50条にも秘密の保持については定められています。
犯人探しをするなと、市民の方から言われたこともありましたが、犯人探しではなく、議員としての資質に欠ける行為であり、議会では懲罰にもなり得る行為です。秘密の保持を守れない議員こそ、政治倫理に欠けていると考えます。
今回、倫理審査会を設置するのであれば、非公開ではなく公開で開くべきであると、私は主張しました。議長からは、倫理審査会は原則公開で開かれるものであるものの、出席委員の3分の2以上の賛同があれば非公開にできること。また、非公開となった場合には秘密の保持について、全議員に注意喚起はありました。
議会は議論をするところであり、市民の皆様にも議論していることを周知し、お伝えしていくことも大事な役割です。しかしながら、必要な議論のために非公開とした場合に、今の甲州市議会では当たり前のことが当たり前でない状態であり、議論を尽くすことができない場合も出てきてしまうのではないかと思います。