3月定例会 一般質問「指定管理施設について」part2

今回の質問の論点は、大きく2つ

①指定管理施設の改修工事における緊急性の判断基準

②指定管理施設の民間譲渡に向けた計画

の2点です。

①指定管理施設の改修工事における緊急性の判断について

公共施設等個別施設計画において、それぞれ今後30年の施設の方針は定められており、計画的に大規模改修工事が行われた施設(勝沼健康福祉センター)もあります。その一方で、改修工事を行わず施設がR6年4月から休止する施設(大和自然学校)があります。

大枠としては、それぞれの施設の状況に応じて、計画的に改修工事を実施し、緊急性のあるものについては随時工事を実施しているようです。

今回当初予算内で提案があった指定管理施設の改修工事は、大和デイサービスセンター、天目山温泉、交流保養センター(大菩薩の湯)の3か所です。

それぞれの緊急性については、

大和デイサービスセンターは、R6年から併設する田野の湯の閉鎖に伴い、同じ建物内にあるボイラー2基を1基に変更しコスト削減を図るための工事であり、資材の調達に時間を要するので寒くなる前に工事を終えるために当初での計上(2380万円余)

天目山温泉は、寝湯給水弁取替、低温泉加圧ポンプの取り換え(338万円余)

大菩薩の湯は、休憩室畳表替え及び換気扇取替工事と事務所側空調設備改修工事(1176万円余)

天目山温泉と大菩薩の湯については、不可欠なものであり、経年劣化しているのでお客様に快適に利用していただくための改修工事とのことでした。

天目山温泉は利用したときに、寝湯のブクブクが出ていないところもあり、理解できますが、大菩薩の湯は利用したときに、どちらもさほど気になったことがない点ため再質問しました。また、大菩薩の湯の畳表替えと換気扇取替工事が抱き合わせ工事になっている点も疑問でした。

空調設備は令和2年から壊れていて、換気扇は休憩室の機能改善の一環としての工事と考えているそうです。

行政が行うことは、明確な基準や明朗な内容でなければならないと考えています。この抱き合わせ工事については、議会ばかりではなく市民にも説明がつきません。本会議ですので、これ以上の詳細は来週12日からの予算審査常任委員会にて質疑し、必要な工事であるかを判断していきたいと思います。

市内に12ある指定管理施設は、それぞれ所管している課も違い、どのようにして予算化しているのか、甚だ疑問です。

例えば、今回は大菩薩の湯の空調設備を改修する予定ですが、昨年大和自然学校を委員会で視察した際には、体験館1階の空調が壊れていて工場扇4台で対応していました。非常に暑い夏だったことは皆様の記憶に新しいと思います。また、民間譲渡を予定している鈴宮寮でも、食堂のエアコンが故障したままだそうです。空調一つをとっても、修繕が行われる施設とそうではない施設があります。救護施設である鈴宮寮の空調設備の方が緊急性があるのではないかと思います。

副市長の答弁によれば

施設ごとに緊急性を順位付けすることはできないそうです。

なぜ、それができないのか・・・

納得のいく答弁は得られなかったので、私の想像でしかありませんが

所管する担当課の課長のパワーバランス?それともほかの何か?

兎にも角にも、所管課はしっかり施設の状態を把握し、財政課と折衝し施設の健全性を保つことと、私は受け取りました。

甲州市の財政状況は、ふるさと納税が好調とはいえ、決して良くはないです。指定管理施設は、民間活力を活用し施設の管理を指定管理者に任せてはいますが、所管課は任せきりにするのではなく、採算性や運営状況についても管理していかなければならなりません。

続く