3月定例会 一般質問「指定管理施設について」part3

②指定管理施設の民間譲渡に向けた計画について

救護施設「鈴宮寮」の民間譲渡について、本定例会初日の市長が市政方針で述べられていました。そこで、民間譲渡の計画について質問をいたしました。

・民間譲渡に向けて、アドバイザリー事業を実施し調査を行う予定である(809万円)

・2年間かけて、庁内検討委員会でも検討を重ね準備を進めていく

とのことです。

鈴宮寮は、昭和37年に開設され老朽化のため平成16~18年にかけて改築工事が行われました。平成28年から地元の企業が指定管理者として管理をしていますが、からもでは直営で運営されてきました。

今回、アドバイザリー事業で調査をする内容は、施設の状態、不動産鑑定などで専門知識をもったところに入札にてお願いする予定だそうです。

私は、鈴宮寮の民間譲渡は無償譲渡ということでも良いのではないかと考えています。なぜなら、このアドバイザリー事業が無駄だと思うからです。

施設の状態は、毎月のモニタリングもあり、修繕が必要な箇所や施設の備品や設備などについては職員が良く把握しています。またわざわざ不動産鑑定まで行わなくてもよいのではないでしょうか。

これまで指定管理を行ってきた企業と話し合いを持ち、これからも続けてもらえるように相談することが優先されるべきではないかと思います。平成28年に指定管理者を募集した際には、どこからも応募がなく、再募集になった経緯もあります。

今回、アドバイザリー事業で調査をした結果、公募による民間譲渡へと進んだ場合、どこからも応募がないということも大いに考えられます。

観光施設などと違い、生活保護法に定められる救護施設であり、地元企業が管理者になってからは、定員を割ることはなく、物価高騰の中でも黒字での経営が続けられ、利用者へのサービスも向上し、監査報告でも良好と判断されています。

現在指定管理料が毎年1000万円ずつ支払われており、トータルで見ればその分だけでも財政的にはプラスになります。だから、このアドバイザリー事業については、無駄と感じます。