R6年9月定例会最終日 反対討論 令和5年度一般会計決算の認定
令和6年9月定例会最終日、認定案件2つについて反対討論をしました。
1つは、令和5年度一般会計決算認定
もう1つは、勝沼ぶどうの丘事業企業会計の決算です。
はじめに、令和5年度一般会計決算認定については、歳出の商工費に以下2点の疑義があり反対しました。
①観光商工振興協議会への補助金800万円
まず、同協議会が令和5年度に実施した3事業についての報告書の内容を委員会内で確認したところ、それぞれ、事業内容、実績、収支報告はあるもののクリスマスコンサート及び花火打上げ事業、大日影トンネルリニューアルイベント関連については、成果報告が見当たりませんでした。 サクラフェスタについては、わずか3行だけの記述はありましたが、 成果の内容が不明瞭でした。そのため、補助金の目的や効果を検証することができません。
また、市長が代表を務める団体であり、事業を実施するための協賛金を集めた点について、特にぶどうの丘からの協賛金180万円については透明性に欠けるものでした。
協賛金を依頼する際は、わざわざ副会長名で依頼文が出されており、地方自治法や民法には抵触しないと説明があったが、道義的にも政治倫理の観点から考えると理解できるものではありません。補助金の交付決定において、利益相反・双方代理の観点から問題があると考えます。法に抵触しないようにと、それがわかっていて副会長名にしているが、そもそもの考えが間違っていると思います。法に触れていないという説明の仕方に違和感すら感じました。誰もが願い、誰もが望んでいるクリーンな政治、行財政からは程遠い。 市長を代表権のない名誉会長とするなど疑惑をもたれない対応をすべきでした。
②指定管理者導入施設「交流保養センター大菩薩の湯」の指定管理料2017万2000円
令和5年3月定例会で、指定管理者の指定について審査をした際、 「熱意があり、利益を出す自信がある」との説明でした。令和5年度の実績は、集客数46,331人で、利用収入2062万6570円あり、目標を超えているが、収支は-845万円でした。委員会での説明では、初年度であり備品消耗品の購入が多かった点と燃料費高騰のため、収支が赤字になったとのことでした。
そこで、支出の状況を確認すると、自主事業で使うための備品として、BBQコンロ、ショーケース型冷蔵庫、ダイニングテーブル、チェア、大型ステージ2基などの購入費が300万円近くあり、それらを使用した自主事業は実施されていませんでした。 備品を購入しても自主事業を実施しなかった点が赤字の要因であり、指定管理者として、著しく経営や運営スキルを欠いていると考えます。
現在の指定管理者の指定の段階で指摘をしましたが、選定理由が熱意というのは根拠にはなりません。
また、実績報告書内の各勘定科目の仕分けに不備が散見され、指定管理者選定の段階から、新規参入の業者であったことは担当課も承知していることであり、指定管理料の使途、指定管理施設の運営については、赤字がでないように適切な指導を徹底すべきでした。
集客目標を達成しても赤字であれば、令和6,7年度の指定管理料は半分の1013万円余になることから、単純計算であるが、大幅な赤字が想定されます。しかし、それに関しての改善策などは確認できなかったため、決算を認定することに反対しました。