令和6年度 甲州市社会福祉大会・老人福祉大会

1月29日に甲州市社会福祉大会・老人福祉大会が開催されました。

これまでの活動に対する功労表彰や感謝状の贈呈のあとには、記念講演がありました。

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今年の記念講演
『地域はごった煮が美味しい!』~地域の繋がりが災害時に活きる~

講師:とよの福向チーム集楽元快 リーダー 清水厚子氏
長野市社会福祉協議会 地域たすけあいコーディネーター 北澤咲子氏

2019年10月の台風19号による水害での被災を通して、地域がどのようにつながってきたのかについて、お二人それぞれの立場からのお話を伺うことができました。

昨今の災害は甚大化しており、いつどこでどのような災害が発生するのか、日頃からの備えが大事であることは理解しているものの、なかなか行動が伴わないものです。

実際に体験したお二人の話は、災害発生から何日後、何か月後、何年後と時間経過とともに変わりゆく支援の内容や何が求められているのか、その当時の写真もあり、自分事として考えるきっかけにもなりました。

支援物資を清水さんが、自宅避難をしている方に届けたり、足りないと思うものを考え集め、それを無償で譲渡する場を設けたりしたそうです。そこに避難所から毎日のように手伝いに来てくれた人もいたそうです。また、水害により育てられなくなった植木などを集め、町の一角に集めて移植して育てたりもしたそうです。

被災者になると気力をなくして、以前は普通にできていたこともできなくなってしまうことがあるが、人はやることがあると、少しずつ以前やっていたことができるようになるものです。

というお話は印象的でした。

また、豊野町にあった仮設住宅跡地には、現在は防災交流センターが建設され、様々な機能を備えているそうです。そこには、図書館、防災教育室、学習室(学生が利用できる)、多目的ホール、キッチンスタジオ、交流ラウンジ、防災備蓄倉庫などがあるそうです。休日には、小さな子どもが遊びに来て、勉強している中学生もいたり、ご高齢の方が散歩をしたりと、多世代が交流できる場所になっているそうです。

また、清水さんは、防災交流センターの一角に、花壇があり、そちらに花を植えたりもしているそうです。いろいろな世代が集まり、交流し、顔なじみになっていく、地域の日常が伺える素晴らしい施設だと思いました。一度、行ってみたいです。

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