R7年3月定例会一般質問:新規事業:環境センター跡地広場整備事業について

R7年度に予定している新規事業2つについて一般質問をしました。

2つめは、「環境センター跡地広場整備事業(2億2000万円)」です。

環境センター跡地広場は、甲州市塩山にある塩ノ山の北側にあった、ゴミ焼却場の跡地に整備される予定です。整備の概要は、「芝生広場(約4000平方メートル)、軽スポーツができるところ、健康づくり器具の設置、駐車場(28台分)、ドッグラン(750平方メートル)」です。

芝生広場については、住民の方から「グランドゴルフをするのに芝生広場がほしい」という要望があり、今回の整備に至ったそうです。今回、私が最も気になったのは、芝生広場の方ではなく、ドッグランです。

環境センターを解体した後の活用については、地元住民等にアンケートが実施されました。そのアンケートで回答が多かったのが「公園」ということで、今回の整備案が提出されていますが、委員会で質疑した際には、ドッグランを希望した件数は報告がなく、件数を尋ねても「そういうアンケートを実施していないので、件数はわからない」とのことでした。

では、ドッグランは誰が希望し、どのくらいの要望があったのか、わからないまま進めるということになります。

多額の税金を投入して行われる整備事業の根拠が示されなければ、当然了承することはできません。

私は、ドッグランではなく、子どもたち(特に中学生や高校生)が遊び場としての拠り所としての整備を検討できないかと質問をいたしました。

当初予算額は、仮設計であることから、今後本設計に進む際は、その点も検討の片隅には置いていただけるという趣旨の答弁をいただきました。

なぜ、子どもの拠り所を求めるかというと、

 私が子供の頃には、近所にいくらでも遊ぶ場や子どもが集まる場所がありました。現在は、市の庁舎になっていますが、子どもの頃にはショッピングセンターだったこともあり、休みの日には子どもが集まって遊んだり、話をしたりする場所でした。その頃とは、現在では全く状況が変わってきています。
 先日、茨城県内のイトーヨーカ堂の閉店に関するニュースを見ていた時に、小学生がインタビューに対して「ここが閉店するといくところがない。どこへ行ったらいいのか。」と話していたのが印象的でした。

日本全国、どこでも、同じような課題であるといえます。

子どもたちが安心して集える「拠り所」を整備しなければ、子どもは安心して遊ぶことすらできない時代です。

これから整備しようとしている広場が、自転車か徒歩での移動手段が主な小中学生が、集える場所になってほしいと願います。